風呂敷の歴史はいつ頃から?

風呂敷風呂敷の名称が一般に広まったのは元禄時代頃とされていますが、
物を包む布としての歴史は正倉院の所蔵物の中にある、
奈良時代の舞楽装束を包んだ布に見て取れます。

この布は現在の風呂敷とは違って中身を固定するための
紐が取り付けられており、名前も「平包」などと呼ばれていました。

室町時代頃になると入浴時の着替えの際、風呂の床に敷いて使用した布が
ふろしき」と呼ばれるようになります。

さらに元禄時代になって銭湯という商いが広まると、
庶民の間で風呂に持っていく衣服や入浴道具を布で「包む」行為が、
小さな荷物を持ち運ぶのに便利だと気付いた行商人によって、
反物や道具などの商品を持ち運ぶ手段に使われます。
包む

そうして風呂敷は名称と共に「敷物」ではなく
「包む布」へと移行していき、現在に至ります。

 

 

シルクロードから渡ってきたものが沢山!正倉院の宝物

奈良県にある正倉院には、中国盛唐の文化を深く知ることが出来る美術品や工芸品が数多く収められています。

日本に伝わったのは8世紀の初め、聖武天皇が国を治めていた奈良時代になります。

遠く中東の国・ペルシャからインド・中国を通るシルクロードの執着地点が平城京になっていました。現在正倉院に収められている宝物は約5600点にも及び、毎年10月には博物館で一般公開もなされています。

代表的な宝物は書物文書・調度品・文具・武器防具・陶芸品などであり、極彩色を放った大陸文化を感じられる品々になっています。中には国宝に指定されている品もあり、螺鈿紫檀五絃琵琶と鳥毛立女屏風は一般公開がなされていません。

これらは保存状態も極めてよく、当時の時代背景や制作技術を研究するうえでも価値のある逸品といえます。正倉院では宝物はひとつひとつを麻で織られた布で保管されています。

これは麻生地の特性である除湿効果と防虫効果を8世紀の人々も理解していたことが伺え、現代にも引き継がれています。一般的にいう「風呂敷」とは違い、長方形をした麻布の両端に紐を付けて綺麗に中身を大切に守るようなデザインなのが特徴です。「平包」という名で舶来品を大切に扱う時に用いられていました。